映画素人の映画評論

「Amazonプライムビデオで映画を観たいけど何を観たらいいか分からない」という方のために、実際にAmazonプライムで観た映画を評論していきたいと思います。ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。

#7『パーフェクト・バディ最後の約束』

『パーフェクト・バディ最後の約束

・あらすじ

チンピラのヨンギは自らが管理する店に、対立する組のチンピラが来店していることを知ると、彼らのいる部屋に一人で乗り込みボコボコに叩きのめしてしまう。
その事件の償いとして、社会奉仕活動150時間を命じられたヨンギは、全身まひにより車いす生活を送る元エリート弁護士ジャンスの元へ行き、彼の介助を行うことになる。
はじめは気の合わない二人だったが、ともに長い時間を過ごしていくうちに、徐々に気を許しあうようになっていく。
余命宣告を受け自分の命があとわずかだということを知っているジャンスは、会社の金を使い込み困っているヨンギに対して、自分のやりたいことを手伝ってくれれば、自身の死亡保険金の受取人にしてやると持ち掛けるのだが、果たして彼のやりたいこととは一体何なのだろうか?
そして無事にそれをやり遂げることが出来るのだろうか?

・正反対の性格の二人が徐々に距離を縮めていく

チンピラのヨンギと元エリート弁護士のジョンス。
普通に生活をしている限り絶対に出会うことがないはずの2人が出会ってしまった。
そして水と油のように混じり合うことの無いほど真逆の性格の二人が、時の経過とともにだんだんと距離を縮めていく。
はっきり言ってよくあるパターンだなと思ってしまった。
そして余命宣告を受けているジョンスが最終的にどうなってしまうんだ?という、奇跡的に死ななかったとしても余命宣告通り亡くなってしまったとしても、いずれにせよお涙ちょうだい的なストーリーであるということが始めから読めてしまう。
もう少しひねりが欲しかったなというのが正直な感想である。

・チョ・ジヌンとソル・ギョングのW主演

一時期韓国映画にはまってよく観ていたので、俳優の顔を見ると名前は分からないまでも「あっ!あの映画に出てた人だな」とわかるのだが、ジョンス役のソル・ギョングという人は本作で初めて知った。
初めて登場したときに一瞬大泉洋に見えてしまったのだが、それはきっと『こんな夜更けにバナナかよ』という映画で大泉洋車いすに乗っていたため、より一層脳内でバグを起こし似ているように見えてしまったのであろう。
一方ヨンギ役のチェ・ジヌンは、最近日本でもリメイクされ、岡田准一が主演を務めて話題にもなった『最後まで行く』という映画に出ていたのですぐに分かった。
『最後まで行く』では主人公と敵対する役を怪演していたのだが、不気味さと恐ろしさでめちゃくちゃ怖かったという記憶があり、本作で主役として登場してきたときは記憶がフラッシュバックし一瞬冷や汗をかいた。
もちろん役柄がまったく異なるので、すぐにその緊張はなくなったのだが、そう考えると役者さんって凄いなと改めて感心させられる。

・評価

★★★☆☆(3点/5点満点中)

先ほども述べた通りどこにでもあるようなワンパターンな内容であり、どこかしらで何かひねりがあるのかなと期待していたのだが、結局最後まで予想通りの展開であったため、特筆すべき点が無かったのが残念に思われる。
感動させようという意図があったと思われるが、正直言って観ていても感動できるシーンが無かったというのが本音である。

・スタッフ・キャスト

【監督】
ヨンス

【脚本】
ヨンス

【キャスト】
カン・ヨンギ:チョ・ジヌン
ハン・ジャンス:ソル・ギョング
ブンド:ホ・ジュノ
ウノ:キム・サラン
ク・デグク:チン・ソンギュ